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執筆者の写真YAMAMOTO YURI

コロナ禍と、ヴァイオリンと上手に暮らすために

こんにちは。今日はコロナ禍で変わった生活と、楽器との付き合い方や気をつけること、お教室で心がけていることについてお話ししたいと思います。


コロナウイルスの感染拡大でマスクの着用・手指の消毒などが新たな習慣として浸透しつつありますね。



お教室も入り口に消毒コーナーを設けています。

実はこの消毒、楽器にとっては少し危ないこともあるのです。

それはアルコールが完全に乾かないうちに楽器に触れてしまうこと。


ヴァイオリンに限らず、ヴィオラ、チェロ、コントラバスといった弦楽器は楽器本体の木の部分に薄いニスを何層も重ねてあります。

手のアルコールが完全に乾かないうちに楽器に触れてしまうと、残ったアルコールによってニスが変質してしまうのです。


ニスの変質した後は指紋などが残ってしまい、以前のようなツヤツヤの状態には戻らなくなってしまいます。

お教室でも、必ず手を完全に乾かしてから楽器を開けてもらうようにお声がけをしています。



もうひとつ、気をつけたいのが換気のこと。

音が出る楽器の性質上、練習時などはお部屋を締め切らなければならないことが多いと思います。

長く練習しているとお部屋の空気の循環が悪くなってしまうことも。

練習時はなるべく小まめに換気の時間を設けることも大切なことだと思います。

お教室では1コマ(30分〜1時間)毎にレッスン室の扉を開け、一定時間の換気をしています。

また、マスクの着用の際はかなり暑さを感じることがあるので(演奏は意外と体力を使います。)水分補給も忘れずに。



以上がコロナ禍での新しい習慣と、楽器について気をつけたいことです。

消毒のことなど、普段はほとんど気にならないことだと思いますのでちょっと楽器独特の注意点かもしれませんね。

健康と楽器を守るために、私も双方気をつけながら上手に付き合っていきたいと思います。

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